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前の住人の郵便物や宅配便が誤って届いた時の対処法

こんにちは!東京の運送会社、ハコブ株式会社です。

新しい住居で生活を始めると、意外と起こりうるのが「前の住人の郵便物や宅配便が誤って届いた」というトラブルです。そこで今回は、このような場合の正しい対処法をご紹介します。




誤って届いた郵便物は、捨ててはいけない

自分に関係のない物が届いた場合、捨ててしまいたくなる方もいらっしゃると思いますが、実は誤配送された物を勝手に捨てることは、法的に禁じられています。これには郵便法に基づく規定が存在します。


第七十七条(郵便物を開く等の罪):
会社の取扱中に係る郵便物を正当の事由なく開き、き損し、隠匿し、放棄し、又は受取人でない者に交付した者は、これを三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
第四十二条(誤配達郵便物の処理):
郵便物の誤配達を受けた者は、その郵便物にその旨を表示して郵便差出箱に差し入れ、又はその旨を会社に通知しなければならない。

重い罰則を科せられる恐れがある為、正しい方法で対応することが大切です。




郵便物が届いた場合の対処法

対処方法としては、


<1>誤配達であることを書いてポストに投函する

<2>最寄りの郵便局やお客様サービス相談センターに直接問い合わせる


の2つがあります。



<1>誤配達であることを書いてポストに投函する方法

郵便物の表面に、誤配達の旨を記載した付せんやメモを貼り、そのまま郵便ポストへ投函します。

付せんやメモは、剥がれないようにテープなどを使って貼り付けましょう。

ただ誤配達と記しただけでは、既に引っ越した以前の前の住人あての郵便物であることが伝わりにくいため、「宛先の居住者は転居済み」と少し詳細に書くと良いでしょう。



<2>最寄りの郵便局やお客様サービス相談センターに直接問い合わせる

お電話で問い合わせて郵便物を取りに来てもらうか、直接郵便局へ郵便物を持ち込むという方法もあります。

ただ、持ち込みや引き取りまで時間がかかるようであれば、スピーディーに対応できる<1>の方法の方がおすすめです。






宅配便が届いた場合の対処法

宅配便は荷物を手渡す際に、宛名と受け取りの方が一致しているか確認を行うため、誤配送が起こることがあまりありません。しかし最近は宅配ボックスや置き配など、コンタクトレスの配送を利用する方が増えています。それに伴い、誤配達のトラブルも増加しています。


違う宛名の宅配便が届いていたら、まずは荷物に貼られているラベルを確認し、担当の宅配会社のサービスセンター、または公式サイトの問い合わせフォームから宅配業者へ問い合わせをしましょう。多くの場合、ドライバーが回収を行うなど迅速に対応してくれます。(稀に、そのまま荷物の破棄を求められるケースもあります)




誤配送の郵便物を開封してしまったらどうしたらいい?

郵便物の場合、宛先人の名前を確認せずうっかり開封してしまうこともあるかもしれません。

面倒だからとそのままにしておくと、以下のような刑法の罪に問われる恐れがあります。


刑法第133条(信書開封):
正当な理由がないのに、封をしてある信書を開けた者は、一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
刑法第263条(信書隠匿):
他人の信書を隠匿した者は、六月以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

封がされている他人の信書を開封し、さらにこれを隠匿した場合には、信書開封罪と信書隠匿罪の2つの罪が成立することになります。


しかし、元は誤配送が原因なので、適切な対応をとれば罪に問われることはありません。慌てず、以下の方法で返却してください。


①内容物が出ないよう再度封をする

②誤配送であったが開封してしまった旨+自分の情報(氏名・住所)を記載したメモを郵便物に貼り付ける

③ 郵便物を郵便ポストに投函する、もしくは郵便局やお客様サービス相談センターに電話等を使って連絡する


メール便などの場合も、同様に封を閉じて担当業者に連絡してください。





まとめ

特に都市部のマンションやアパートでは、住人の入れ替わりが激しく、郵便物や宅配便の誤配達が増える傾向にあります。

面倒に感じるかもしれませんが、トラブル回避のためにも、誤配送の郵便物や宅配便を受け取った際は本来の受取人に荷物が届くよう正しく対応しましょう!

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